トレーニングの際に子供達は指導者の事を「コーチ」と呼んでくれます。「コーチ」とは一般的に「教える」立場の人を指しサッカースクールのコーチは「サッカーを教える指導者」を指します。ただ本来のコーチという言葉の意味まで掘り下げて見たとき、若干意味合いが変わってきます。

　「Coach]という言葉の起源は中世ヨーロッパで馬車や、先導するという意味で使れることから始まりました。つまり本来コーチという言葉の意味（コーチの役割）は「教える」ではなく「導く」だったのです。「教える」と「導く」の差。単なる言葉遊びではなく、そこからコーチの本当の役割を見出す事が大切だと思います。失敗をしないように正解を常に教えてあげるのではなく、成功や失敗を通じて常に子供達が主体的に学べる環境を作ってあげる、あるいはそういったアクティブな環境に導いてあげる。これが本来のコーチの役割であり大人や指導者が保つべき役割であると強く思います。